ハウルの弟子・マルクル最高!
少年でありながら来客のたびに大人の姿に変装し、「待たれよ」という場面、いいねー。
そんなハウル家は、主人公のハウルとマルクルそしてハウルと謎の契約をした火の悪魔・ガルシファーである。
ところが、家族が増えるふえる。
一人目が、兵士二人にからまれている所をハウルに助けられたソフィー。
次が、草やぶに頭から突っこんんでいた所をソフィーに助けられた、かかしのカブ。
つづいて、ソフィーを90歳のおばあちゃんにした荒地の魔女。
そして最後が、王宮付きの魔法使いサリマンに、ハウル家の監視役を言い付けられた犬のヒンである。
ハウルは弱虫で見栄っぱりだけど、現代社会でいうイケメン。
そして重要なことは、おばちゃんキラーということ。
脚本・監督 : 宮崎駿
公開日 : 2004年11月20日
上映時間 : 119分
それでは、そんなこんなの超感動作『ハウルの動く城』の名言を見てみよう。
美男ハウルの名言4選
❶ やあ、ごめんごめん 捜していたよ
兵士二人がソフィーをからかっている場面で、ハウルが助け船を出した言葉。
ハウルの言葉は偶然ではなく、本当にソフィーを捜していたのでは。
ソフィーは、過去にハウルと会っている。
そしてソフィーは、ハウルに「待ってて、私、きっと行くから。未来で待ってて」と叫んでいる。
ということはハウルが待ちきれず、反対に声をかけたということ?
「私、グズだから……」
❷ 汝(ナンジ)、流れ星を捕らえし者 心なき男 お前の心臓は私のものだ
荒地の魔女が、ソフィーのポケットに忍ばせたハウルへの伝言文。
ハウルへの想いが忘れられないのだろうか。
それはそうとして、ハウルとカルシファーの契約を知っているかのようなメッセージ。
ハウルとの接点があった時に知ったのか。
それにしても執念深い、おばちゃんパワーか。
❸ もう終わりだ 美しくなかったら生きていたってしかたがない
ソフィーが良かれと風呂場の棚をキレイにしたら、ハウルのまじないがメチャクチャになり、髪の毛が金髪から黒に変色したのだ。
美にこだわるハウルは、かつての失恋状態のように落ち込むことに。
その時のつぶやき。
そんな自由奔放に生きたハウルとは裏腹に、ソフィーは父が残したハッター帽子店を引き継ぎ、しがない生活をしていたんだよね。
そこでソフィーが爆発「私なんか、美しかったことなんか一度もないわ!」と号泣。
しかし、ハウルの城に住む人たちは、怒ったり、泣いたりと、いつの間にか家族になってる。
師弟関係のハウルとマルクルは、「ハウルさん」と“さん”づけで呼んでいるが、他の人たちは、みーんな呼び捨てである。
結局、仲がいいんだよね。
❹ 守らなければならない者が出来たんだ 君だ
ソフィーの「逃げましょう。戦ってはダメ」の言葉にハウルは、「なぜ?僕は充分逃げた」そして上記の名言を。
つまり、ハウルはソフィーに宣言したのだ、「好きだ」と。
ハウルは、真の男になったのか。
少女でもあり、おばあちゃんでもあるソフィーの名言 10 選
❶ 親切だけはいただくよ ありがとさん
腰の曲がったソフィーが、手すりにつかまりながら階段を降りる場面で、「おばあちゃん手を貸そうか?」と青年に言われての返答。
荒地の魔女が、18歳の少女ソフィーを90歳のおばあちゃんにしたのだ。
しかし、いきなり親切な青年に出会えて前途は明るいかも?
❷ あんたの行くとこの その先だよ
ソフィーが馬車のおじさんに何やら話しかけると「かまわねえけど、ばあちゃんどこ行くの?」と聞き返された時の返答。
いやぁー、しゃれてるねー。
何かのおりに使ってみよう。
結局は、どこに行くのか決まっていないということかな。
❸ 年をとると悪知恵がつくみたい
かかしのカブは、助けていただいたお礼にと、ソフィーに杖をあげたんだよね。
というのも、草やぶから顔を出していたカブの足の部分を、杖にしようとしたのが始まりなんだ。
それからのソフィーは、カブにまとわりつかれるため「ついでに今夜泊まる家を連れてきてくれるといいんだけどねぇ」と無理難題を押しつけ離れようとしたんだよね……。
その時の一人言が上記。
ところが素直なカブは、そうとは知らず「ハウルの動く城」を連れてきたんだ。
カブ、すごい。
❹ 年をとっていいことは驚かなくなることね
ソフィーが「ハウルの城」の中に入っての第一印象は、ただのボロ家にしか見えなかったこと。
その時の一人言。
子供が何をみても驚くのとは、正反対。
人生経験がそうさせるのか。
どひェー。
❺ ハウルに心がないですって?
サリマンに「心をなくしたのに力があり過ぎるのです」と言われての返答。
さらにソフィーは「確かにわがままで臆病で何を考えているかわからないわ。でもあの人はまっすぐよ。自由に生きたいだけ〜わたしはそう信じます!」と。
やはり人間は、恋をすると若返るのか。
ソフィーの顔がおばあちゃんから、みるみる美しい女性に。また、守る人ができると強くなれるのか。
帽子店を営んでいた時の内気な少女から、積極的に主張する女性に変貌している。
成長した、ということ!
❻ 年寄りのいいとこは失(ナ)くすものが少ないことね
「ソフィーはキレイだよ」とハウルが強調した時の返答。
ハウルがいなくなることを恐れて言ったのでは。
つまり、失恋。
❼ おばあちゃん、恋したことあるの?
ソフィーはハウルが帰ってこないので、ため息ばかりしていると、荒地の魔女に「恋だねェ」と言われての返答。
おばあちゃんは、男の良いところも悪いところも、なんでも知ってそう。
でも好きなのは、若い男の心臓なんだけどね。
また、サリマンにも「恋しているのねェ」と。
どうやら“恋”は、顔色や態度にあらわれるらしい。
「思いうちにあれば色外にあらわる」
❽ 一流は場所を選ばないって!
ソフィーがカルシファーに「カルシファーお願い。あなたにしかできないの。ハウルの所に行きたいの、お城を動かして」「あなたならできるわ、すごい力を持っているもの」と、お願いしている。
そして「だって昔から言うじゃない」とヨイショが始まり上記の名言を。
すると荒地の魔女までも「カルちゃんキレイだねぇ」と甘い言葉をかけてきたのだ。
その気になったカルシファーは、ソフィーのおさげをパクパク食べ、パワー全開。
悪魔もおだてには、弱いんだね。
❾ どうかカルシファーが千年も生き ハウルが心を取り戻しますように
ソフィーは、カルシファーは星に、ハウルは心を持った人間にと、願いを込めて心臓を戻したのだ、ハウルに。
ということは、ソフィーも魔法使いということだよね。
つまり「ハウルの城」に住む家族は、すべて魔法使いということ。
ハウルは勿論のこと、弟子のマルクル、荒地の魔女、カルシファー、そしてソフィー。
ヒェー。
❿ そうなの 心って重いの
ハウルは心臓が戻り「こりゃひどい体が石みたいだ」の発言に対し返答。
特に恋心は、ねぇ。
少年マルクルの名言3選
❶ 待たれよ
ハウルの弟子・マルクルが、来客のたびに放つ言葉。
少年マルクルは、大人に成りきっている。
本作の中では、一番のお気に入り。
神木隆之介の声も、いいね。
何用(ナニヨウ)かな?
❷ 僕ら家族?
ソフィーにすっかり、なついたマルクルは、ソフィーが家を出るのではないかと勘違いをし、確認した時の言葉。
ソフィーは、「そう、家族よ」と。
ソフィーは好かれる性格なのか、かかしのカブ、荒地の魔女、そしてサリマンの犬・ヒンまで、ソフィーから離れない。
そして動く城の家族、ハウル、マルクル、カルシファーに合流したというわけ。
やはり家族は多い方がいいね。
❸ おばあちゃん大丈夫だよ 僕がついているからね
ソフィーに「マルクル おばあちゃんお願いね」と頼まれ、マルクルが、おばあちゃんにかけた言葉。
マルクルは、大人の言動をしっかりみているよね。
「待たれよ」の時も感じたが、“大人”が板についている。
さすが、ハウルの弟子。
荒地の魔女の名言1選
❶ あらダメよ 私は呪いはかけられるけど 解けない魔女なの
ソフィーに「私にかけた呪いを解きなさいよ」と言われての返答。
カルシファーいわく「簡単さ、おいらをここに縛り付けている呪いを解いてくれれば、すぐあんたの呪いも解いてやるよ」と。
でも「悪魔は約束はしないさ」とも。
約束はしないけど、呪いは解くのかな?
かかしのカブの名言2選
❶ ありがとう ソフィー
ソフィーがカブに「ありがとう」と言いながらキスをすると、なんと人間になったではないか。
そして人間になったカブが、上記の言葉を。
そのあと間髪入れずに荒地の魔女が、「愛する者にキスをされないと解けない呪いね」と。
「そうか、それでカブは、ソフィーにつきまとっていたのか」
❷ 心変わりは人の世の常と申しますから
カブは、「ハウル大好き!」とソフィーが抱きついた光景を見てしまったのだ。
カブが失恋をした瞬間である。
その光景を一緒に見ていた荒地の魔女に、上記の言葉を。
あきらめの悪い王子に「じゃあ 私が待っててあげるね」と、おばあちゃんが言うと……なぜか犬のヒンが大喜び。
そうだ、ヒンは浮気者なんだよね。
火の悪魔 カルシファーの名言2選
❶ おいら、火薬の火は嫌いだよ やつらには礼儀ってものがないからね
戦争を見てきたハウルとの会話の一部。
また、ソフィーとハウルの会話も重要。
ソフィー : 軍艦?
ハウル : 町や人を焼きに行くのさ
ソフィー : 敵?味方?
ハウル : どちらでも同じことさ……人殺し共め。ごらん、あんなに爆弾をくっつけてる
戦争は嫌いだ。
❷ おいら みんなといたいんだ
カルシファーはハウルに心臓を返し、せっかく自由になったというのに、ハウル家に戻ったということは、上記の言葉どおりか。
ハウルには「戻ってこなくてもいいのに」と言われつつも、親しみがこもってるよね。
そしてソフィーには、「ありがとう、カルシファー」とキスのおまけつき。
もうカルシファー大感激、グフフ……。
そして“動く城”は、ごりっぱになり“天空の城”へと……。
ところでカルシファーは、何を食べたのだろうか。
人間の体の一部を食べないと魔力は強化できないはずなのに。
ハウルには、心臓を返し自由になったが、ソフィーには、おさげの髪を返していないよね。
ソフィーとカルシファーの約束は有効だということ。
ハウルがソフィーに「ああ、ソフィーの髪の毛、星の光に染まっているね、キレイだよ」という場面があるが、伏線を張ったのでは。
カルシファーは、星の子だからね。
「おいら みんなといたいんだ…… グフフッ」
あとがき
人間は、守る人ができるとパワーが出るのだろうか。
えーいッ、百人力。
また、老いは満更でもなさそう、ソフィーや荒地の魔女を見る限り。
ハウル家はカルシファーの火の力を借りながら、老いも若きも一家団欒(イッカダンラン)ダンラン。
「ハウルの動く城」は「天空の城ソフィー」に改名。
ヒンヒン。
それでは、さよならサヨナラ