「カッコイイとは、こういうことさ」と糸井重里のキャッチコピーどおり主人公のポルコ・ロッソは、なんとも言えない味を醸(カモ)しだしている。
普段の宮崎監督ならありえない。
なぜなら主人公は、美少女か美少年に決まっているからだ。
なのに今回は、主人公が中年男の豚顔である。
「男は顔じゃないんだぜ」と言わんばかりに。
舞台は、1920年代イタリア・アドリア海。
世界恐慌が吹き荒れ職を失った飛行艇*(テイ)たちは、旅客船をおそう空賊(クウゾク)で生計をたてていた。
ところが主人公のポルコは、空賊たちの天敵、空賊狩を生業(ナリワイ)としていたのだ。
なんとかポルコをやっつけたい空賊たちは、アメリカから凄腕の飛行艇乗り、ドナルド・カーチスを用心棒として雇うことに。
一度はカーチスの不意打ちにあいポルコが負けたものの、リターンマッチがとんでもないことになってしまった。
ポルコの賭け金が、ポルコの飛行艇を造ったピッコロおやじの孫娘、フィオ・ピッコロにされてしまったのだ。
結果は、激しいバトルの末なんと美女の一言が勝負の運命を……観てのオ・タ・ノ・シ・ミ。
ガッハッハッハ。
原作・脚本・監督 : 宮崎駿
公開日 : 1992年7月18日
上映時間 : 89分
とにかく中年たちのキャラが面白いこと請けあい。
セリフの一言ひとことが名言。
カッコイイ。
それでは早速、『紅の豚』のカッコイイ名言を見てみよう。
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