宮﨑駿監督の映画『君たちはどう生きるか』が公開され、同名の小説や漫画が再ブームとなっている。
ちなみに岩波文庫の発行部数は100万部越え、マガジンハウスの漫画は200万部越えと絶好調である。
また、岩波文庫の累計販売部数で『君たちはどう生きるか』が歴代1位になったとか。
それだけ世間の関心が、高いということなのだろうか。
とにかく題名の問いかけがいい。
ゴン
うーん……。読んでみよう
さぞ著者の吉野源三郎は喜んでいることだろう。
1899年生まれの吉野は、1937年に岩波書店の創業者、岩波茂雄に誘われて入店。
翌年の38年には、岩波新書創刊にかかわっている。
装丁は赤一色で20点同時発売、定価は50銭。
それから1945年の終戦の年には、雑誌『世界』(46年1月号)を創刊。
初刷り8万部、頁数192頁、定価は4円、初代編集長である。
現在も月刊誌として発売されている。
ところで『君たちはどう生きるか』は、中学生のコペル君こと本田潤一が、学校や日常生活をとおして成長していく物語。
そこで重要となったのがメンター*の叔父さんなんだ。
メンター :
良き指導者、相談相手。日常の悩みや問題点を解決しメンティ(指導を受ける人)の成長をサポートする。一方的に解決方法を示すのではなく、会話を通じてメンティ自身が意思決定を行えるように支援する。
コペル君の名づけ親でもある叔父さんは、コペル君の何気ない発言や悩みを解決していく人生の鉄人なんだよね。
そして叔父さんは、コペル君との対話で、気づいたことを「おじさんのNote」に記していたんだ。
なので「おじさんのNote」を読みすすめながら、コペル君がどう生きたのか。
また、どう生きようとしたのかを一緒に見てみよう。
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